灰 色 空 と 君 と


どんよりした曇り空の下。
君は気だるそうに、煙草をふかしていました。



「ケホッ」



思わず、咳が出た。
相変わらず、蛮ちゃんは煙草を吸っていて。
俺はその煙が目に染みて。
ゴシゴシ、と瞼を拭って話しかける。


「蛮ちゃーん、煙草吸わないでよぉ」
「俺の唯一の楽しみなんだよ。邪魔すんな」
「せめて、風下で吸ってよ」
「あァ?オメーが風上に行けばいいだろ」
「だって、眠いもん」
「じゃあ、俺もやめてやんねー」


やめてくれないこと。
分かっているんだけどさ。
蛮ちゃんが煙草吸う姿、見惚れる時あるし。

でも、分かってよ。


「もぉ〜…、煙の匂い嫌いなのに」
「うっせーな、何だってそんなに嫌うんだよ」
「何でも!」
「だから、何でだよ」
「……煙草、やめてくれたら教えてあげる」


あのね、それ俺を置いてった人も吸ってたから。
蛮ちゃんなら、すぐに分かるだろうね。
だから、嫌だって言ってんの。
分かってる?


「いい加減、やめないと雷帝呼ぶよ?」
「わ、分かったよ」
「うん、ありがとう。蛮ちゃん」


俺はニッコリ笑って、空を見上げた。



煙草やめてね、金輪際。
そして、あの人と同じことをしないでね。

蛮ちゃんの隣に居たいの。
ずっと永遠に。
だから、だからさ、



どこにも行かないでよ、蛮ちゃん。


そっかー、天子峰さんは…くっくっくっ…
個人的にハイライトか缶ピー希望(笑)
もこ様、お酒デビューおめでとうございます(笑)。
いつも×5 ありがとうございます。