「おー、銀次。」
「んあー?なに?波児さん。」
「懐かしいモノがでてきたぞ?このメモ。」
「わー!いえでメモだ!」
「家出メモ?」
「うん。蛮ちゃんにも見せたよ?俺が無限城から出てきた時、ずっと持ってたんだ。読み返すと…」
「?」
「波児さん、ありがとう(涙るー)」
「おい、銀次。このメモにある「むしとり」モードってーのは何だ?」
「んあ?蛮ちゃん。蚊とかに刺されないように、体全体に高圧電流ながしておくんだよ?」
「………」
「どうした?波児。」
「それでか。あそこの人型の焼けこげた跡。しばらく名スポットになったんだぞ?人間焼失か?とか。」
「うわー!そんなことになってたんだー。」
「…木の上の生活というのが俺にはもう理解できねぇ。」
「うーん。地面で寝てると、びしょぬれになるっていうのもあったんだけど、やっぱり無限城の地面と違って、
なんか良くなかったんだよ。」
「…だからって…なぁ(蛮のほうをちらり)」
「ああ。なんで最初の枝まで10メートルはある大木選んで寝てたんだ?」
「んーあー、それはね。ケーサツがきちゃうのと」
「と?」
「風が、とっても気持ちよかったからなんだよ?」


 にっこり笑った銀次。隣には最強の相棒。
 はじめてのいえでの期間は、もっともっと長くなるつもりです。

おしまい。
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はい、おつかれさまでした。