木漏れ日 小さい風はまだ冬のもの。


 柔らかくて暖かい 鳥の羽根でつくった褥のような 穏やかな心の時

 一緒に目覚める。 そして穏やかに話す。


 木漏れ日 座ったベンチは冷たいけど。


 目を閉じる。 広がる世界は 一面のお花畑は 誰が創ったの?


 自分は見ている。普段話すことができない二人の会話。


 他の人はできないだろうけど これは 自分の中でのこと


 ゆめ じゃない。


 でも、かげろうのような時間。

 耳を傾ける。瞳を凝らす。


 花を摘んで遊んでいた彼が、雷の音とショックでころころりんと転がった所から始まった。



ゆ め の な か